法要概要

HOYO

花まつり

花まつり釋尊隆誕会(しゃくそんごうたんえ)といって、お釈迦様がお生まれになったとき、 天から甘露水がそそいだという話に基づいて、誕生仏に甘茶をかけてお祝いする行事です。
本堂には春の花で飾られた花御堂に水盤を置き、その中央に誕生仏を安置します。誕生仏は、お生まれになったお釈迦様が七歩あゆみを進め右手で天を指差し左手で地を指し、

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」

と宣言された姿を表現したものです。
この日には、ご家庭でもお子様の成長を祝い甘茶を召し上がる習慣があります。
お釈迦様の誕生日は4月8日ですが、花の遅い地方では月遅れの5月に行うことが慣例となっています。
当山では、御本尊様にお供えした甘茶を、皆様にお渡ししています。ご先祖様にお供えして頂き、また 無病息災を願い、ご家族の皆様で召し上がって頂くこともできます。

施食会(せじきえ)

施食会御先祖様の精霊の供養、さらに未だ供養されず餓鬼界に堕ちて苦しんでいる無縁の精霊、過去現在未来における三界の萬霊に対して、飲み物・食べ物を施し供養してあげる法要です。
自分の心を見つめ直し「自分は生きているのではなく、生かされている」ことを認識し、そのことに対しての気持ちを施すことで目に見えない恩に感謝するための法要でもあります。
「大施食会」でお唱えされるお経で「甘露門」というお経があります。それは、和文と陀羅尼(ダラニ=呪文)で構成されています。内容は、仏、法、僧、釈迦、阿難尊者をたたえ、道場に、餓鬼道に堕ちた無縁仏をはじめ一切の精霊を集め「私達は、飢えに苦しんでいるあなたの御霊に、水や食べ物を与え、他の人たちと同様に、平安な世界に入られるように祈ります。あなたたちはもしその水や食べ物を頂いたならば、速やかに煩悩やこの世への未練を離れ迷わず成仏してください。」という意味の和文の言葉があります。

地蔵盆(じぞうぼん)

地蔵盆地蔵菩薩さまの縁日である8月24日に向け、その前日の宵縁日を中心とした3日間の期間を指し、又そのうちの日を選んで行われる地蔵菩薩さまの祭のことです。
関西地方に残る風習のひとつで、お地蔵様の前で数珠繰り(じゅずくり)や数珠回しといって、大きな玉の長い数珠を皆さんで回すという珍しい法要です。

彼岸会(ひがんえ)

「春分の日」や「秋分の日」を中心にした一週間を「彼岸」と呼び、この日は仏教各宗派とも「彼岸会」と称してご先祖の霊をなぐさめ、成仏を祈る法要が営まれています。
仏教で言う「彼岸」とは、悟りを開いて仏陀となり、生死の苦しみから離れることを川の向こう岸にたとえたものです。それに対して、まだ悟りを開くことができず生死にとらわれている状態を「此岸(しがん)」つまり川のこちら側の岸にたとえます。この川が「三途(さんず)の川」と呼ばれ、彼岸が死者の行くところだと考えられてきました。
また、稲作などの農業が盛んな国や地方にとって、太古より日々の天候は、とても重要なものでした。特に日本のような四季のある風土に住む人々は昔から太陽の動きに敏感で、仏教伝来以前から太陽の動きの区切りとなる春分・夏至(げし)・秋分・冬至(とうじ)の日に合わせて、太陽の順調な運行と天候を祈る祭りや行事が催されてきました。
春分や秋分は、昼と夜の長さが逆転する区分点でもあります。これが生から死、死から生へと渡る時期と考えられ、仏教の「彼岸」の意味と結びついたという説が有力です。

除夜の鐘 ゆく年くる年

「あなたの手で鳴らす鐘の音で、新年を迎える人がいる」

除夜の鐘除夜の鐘を鳴らしにいらっしゃいませんか?どなたでもご自由にご参加いただける行事のひとつです。ご予約も不要ですので、当日お誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

除夜の鐘とは、「六根(ろっこん)」【布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)の6つの教え】から起こるといわれる百八の煩悩(ぼんのう=迷い心)を除くために打ち鳴らすものと言われています。

次回開催のお知らせ

  • 日時/12月31日 23:30~
  • 場所/宅原寺境内
  • 会費/無料